十二国記 その2 3月18日(木)2021
こんにちは皆さん
趣味文化研究第1班 班長のHJです。今回もまた「十二国記」です。本当は!!「別の作者」なり「別な作品」を紹介したかったのですが、どうしても「十二国記」から頭が、切り替わらなかったです。強烈な印象を残す作品だからでしょうか。
とにかく不思議な世界観なので、面白いのだと思う。霊界でもない、魔法の国でもない、独自の世界観。麒麟(キリン)は、神獣だし、妖魔という存在もある。「天の摂理」、「天の条理」、「理(ことわり)」という「絶対基準」がある。そのルール・秩序の中での生活。半獣という生き物も、重要な役割で登場させている。慶国女王「陽子」の助け手?友人?としての「楽俊」、慶国禁軍の将軍「桓魋(かんたい)」とか。「王・女王」をはじめ「麒(き)・麟(りん)」や国家中枢の人物は、「不老不死」という。「十二の国」の物語だが、この他に、世界の中心「黄海」(海とは書いてあるが実は陸地)があり、「天帝」の決めた「王・女王」を探す力を持つ「麒麟」を産み育てる「蓬廬宮(ほうろぐう)」がある。「あの世」とも違うし、「パラレルワールド」でもない全くの「異世界」「別世界」なのだ。
そして、何より気になり、物語として一番奇妙なのは、今まで記した事ではない。私個人の印象の中で、一番の衝撃点は、「男女の交わりがない」こと。これは、物語として重要な構成要素の一つでしょう。作者である「小野不由美」さんのお考えを、直接お聞きしたいものである。もちろん、「愛」はある。「国への愛」「同胞への愛」「友人への愛」「家族愛」も普通にある。そして、「夫婦の愛」も、ある。だが、それは、「強い絆」であって「男女間の肉体的性愛」ではないのである。では、どうやって、子供を生み出すのか?
夫婦が願って、それが適切なら「木」が「実」をつける。およよ。「オバQ」か?これは、ちょっと悲しいし、微妙な問題がある。男女の区別、男女の意味がないじゃん、と思う。「超時空要塞マクロス」というアニメでも異星人の「宇宙規模の男女間の争い?」があったが…。
だが、これはこれで、小説を構成する重要な部分であろう。男女の「性愛」を描く小説、アニメ、映画、DVD等が氾濫する中、安易な「男女の愛」を展開しない、あるいは、排除する。そうする事によって「別のテーマ」を強く印象づける…。
もし、「十二国記」が、この部分において、普通に書かれていたら?物語は、別な雰囲気をもった小説になるだろう、思う。「十二国記」の「不思議な世界観」は、こんなところにも出ているのだ。
次回も「十二国記」を取り上げようっと。読みつつ、書きつつ、なかなか筆が進まないけど。
文責 趣味文化研究第1班 班長のHJ
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